2017年03月21日
最近、求人募集を行う際、年齢を理由に制限を設けてはならないとされており、大多数の求人で何歳までという書き方がされないようになりました。比較的人手が少なく、引く手あまたの職種であれば、そこそこの年になっても採用されるでしょう。
時間給労働なら比較的高めでも大丈夫
薬剤師の資格を持つ人の男女の割合は、一般的に7:3で女性が多いと言われています。そのため、結婚や出産を機に離職する女性も多くいて、再び働こうと考えた時には、正社員として雇用されるか、それとも時間給で働くかで悩むことになります。
ただ、結婚や出産でいったん常勤雇用をやめた女性の場合、たいていは職場復帰にあたっては時間給労働のパートを選んで、再び仕事をすることが多いといえます。仕事のブランクを取り戻すためと、家庭と仕事の両立が理由です。
慢性的に人手不足で売り手市場ですが、変化が起こっていることも事実であり、この事実を知れば時間給で雇用されるのがよいように思えてきます。
時間給労働がいいと考えられるようになった理由
いったん職場を離れた人が再び仕事に戻るにあたって、正社員よりは時間給労働者として戻った方がいい理由として、最近は若い薬剤師が増えていることが要因の一つとして挙げられます。一時期、絶対数が足りないということで、どんどん未来を担う人材に学校で学んでもらったところ、それらの人たちが一人前になる時期が一気にやってきました。
雇用する側としては、ベテランが一人か二人いれば、あとは人件費の安い若手を雇った方が経費という点から見て助かりますので、常勤はどんどん若い世代になるという傾向にあります。
若い世代の方がローテーション勤務にも対応しやすいということで、家庭を持っている人はパートとして雇用された方が楽に働けるでしょう。
親子のような年代で一緒に働くこと
いったん取得した国家資格はいくつになっても有効ですので、ともすれば子供のような年齢の若い薬剤師と一緒に仕事をすることになるかもしれません。それはそれで、自分の年齢にいろいろと思うところが出てきますが、パートとして時間を区切って働けるのなら、常勤の仕事としてやってもらった方がいいことは、若い世代がやってくれるでしょう。
それもまた、責任あるポストを担う次世代の人材を育てるという意味で、年を重ねた有資格者が行うべき配慮と言えるかもしれません。そもそも、1時間当たりの時給は高いのが特徴ですので、若い世代と交流しながら、適度に仕事をするという気持ちでいるのがいいのではないかと思われます。