2017年07月01日
薬剤業務だけではなく、営業や研究など、活躍するフィールドが違うことで、従事する仕事内容も様々です。資格を十分に活かせる仕事を数種類持つ時期を必要とするのは、出産や子育てを行う女性ならではで、雇用先もライフスタイルに合わせてくれるサポート体制を強化しています。
家庭を持つ女性ならではの働き方がポイント
国家試験に合格する必要もある薬剤師になるため、仕事をかけもちし、知識や経験を積み重ねた上で資格を取得する主婦は意外と多い傾向です。例えば、調剤薬局をはじめ、ドラッグストアや薬局、製薬会社などの職場をかけもちする内容です。
若年層が活躍するアルバイトと違って、家庭との両立が行いやすいのも理由に上がっています。近所で職場を見つけやすいのもポイントで、病院も近場に数多く点在し、フルタイム並みに働くことも可能です。例えば、午前に駅前の調剤薬局で、午後からは駅から徒歩10分の調剤薬局でなど、働き方が選べます。
特に子育て中で、薬剤師としてフルタイムで働くことができない女性は多く、かといって、ブランクを空けることは後々不安となるため、パート勤務が活用されています。
精神的にもゆったりした活躍を希望する
現在、週3日であっても、子供の手が離れることで子育て経験を活かしたフルタイム勤務も可能です。また、薬剤師を目指している主婦にとって、その足掛かりとなる調剤薬局事務や調剤事務管理士などの資格を先に取得し、経験を積み重ねてから免許取得を目指すケースもあります。
もちろん、高給料を意識するならば医師や看護師、麻酔科医と連携するチーム医療を行う病院勤務が理想的です。入院患者に対し、服薬指導や副作用への説明がある一方、医師の処方に基づく内容での薬の調合などが仕事内容ですが、医師も間違いを起こすこともあり、医師任せにできない点で精神的に追い詰められるなど、メンタルヘルスで転職を希望するケースも実状としてあります。
こうしたストレスを和らげる意味も含め、パート勤務などが活用されています。
自分の能力が活かされるフィールドを選択
給与については、年俸はもちろん、残業代の有無やオンコールの手当、学会への参加時の交通費など、医師同様に就・転職活動では希望条件として細かな点まで確認は必須です。また、正社員ではない雇用形態が求められるパターンも近年増えている理由には、前任の退職が一番に挙げられますが、理由を聞くことも大事です。
労働条件が厳しくて退職した可能性や、人間関係がこじれていたり、専門的資格必須なケースもあります。特に、薬の調剤のみであったものの、製薬会社に従事すれば、営業や研究や販売など、様々な業務に従事するため、営業マンとしてのノウハウ、販売員としてなど、異なるスキルアップも必要となります。
パート雇用でも、能力給が謳われているため、かけもちする際には、これまでの経験が活かされる分野を選ぶのも利得です。