2017年06月02日
月給で給料をもらうことができる正社員の雇用数は、年々減少の一途をたどっています。企業にとって正社員を雇うことによって発生する人件費負担は相当重いものになりますので、できるだけ正社員ではない雇用条件で人を雇いたいと考えています。
なりたくてもどうしてもなれない立場
正社員は月給でお給料がもらえますので、休日が多い月でもそうでない月でも同じだけの額をもらうことができます。また、厚生年金制度に加入している場合、掛金の半分は会社が負担してくれますので、社会保険料支払いの負担が減り、その分だけお給料が増えると考えることができます。
正社員であることが当たり前と考えていると、これらの恩恵に気づくことがありませんが、時間給労働者になってみると非常に恵まれていることがわかります。時間給で働く場合、休日が多ければ給料は少なくなるのは当然ですし、厚生年金加入もできませんので、福利厚生における恩恵というのはほとんど受けることができないと言っていいでしょう。
適用されるケースがないかを調べる
正社員と比べて福利厚生の内容が圧倒的に薄いパート社員ですが、その中でも何とか恩恵を受けられるところはないかと考えながら、求人情報を見ることが大事です。例えば、失業したり、職場を退社した際に手続きを取れば受け取れる失業給付金ですが、これは一定の条件を満たすことで正社員でなくても加入することができます。
それが、雇用保険で、事業主は雇用している人に対して加入させる義務があるため、1週間に20時間以上働き、継続して31日間以上働く見込みがある場合、加入することができます。
これは、時間給で働く人が得られる数少ない恩恵の中にあっては、かなり重要だと言っていいでしょう。
雇用先によって異なるところに注意
最近では正社員を雇用せず、すべて時間給で働く人たちだけで人材を回しているところが珍しくありません。そんな会社や事業所では、一定の条件を満たせば健康保険や厚生年金への加入が可能な場合があります。長時間勤務する薬剤師であれば、正社員同様の福利厚生が受けられる求人を探して応募するのが得策です。
各種保険完備の内容を事前に知っておくことによって、守られながら働くことができます。雇用保険だけでなく、労災保険への加入、さらには健康保険も厚生年金も正社員同様とまではいかなくても、同じように適用になるのであれば、かなり安心して働ける職場を見つけられたと感じることでしょう。