2017年06月29日
結婚して夫の扶養家族になっている女性が働きに出る場合、どのくらい働き、どの程度の収入を得られるかに気を付ける必要があります。一定額を超えると扶養家族から抜け、自分で社会保険料や税金を支払うことになるためです。
よく言われる壁のことを理解しておこう
主婦となった女性は夫の扶養家族となり、税金や社会保険料は自分で払うのではなく、夫の給料から支払われることになります。これは、配偶者控除といって、専業主婦女性がほとんどだった時代に設けられた負担軽減のための措置ですが、現代では多くの女性が働きに出ています。
とはいうものの、妻の立場の女性が稼ぐ場合には税金や社会保険料の支払いにおいて、いくらまでなら払う必要はないと定められていますので、詳しい内容を知ってから働き始めるのがいいでしょう。知っておくべきことは、よく言われる金額の壁です。
具体的には103万円と130万円の二つに気を付ける必要があると考えるのが大事です。
高収入になる人は注意が必要です
法律が定めるところによると、103万円を超える収入が発生すると扶養控除の範囲をオーバーしてしまい、妻本人が税金を払う必要性が発生します。支払う税金は、収入がある場合に支払う義務である所得税です。
さらに年収が130万円を超えてくると、今度は所得税に加えて社会保険料の支払いが発生します。社会保険料は年金掛け金や健康保険料などで、年間にするとかなりの負担額になるのは間違いありません。さらに、夫側の配偶者控除もなくなりますので、実質、税負担が重くなります。
頑張って働けば働くほど、増えた収入から税金その他で納めなければならない金額が増えてしまうので、ほとんどの女性が103万円以内に抑えて働いているわけです。
調整しやすい職場で働くのがいい
薬剤師資格を持っている女性なら、仮にパートで働いたとしても時給2000円は固いと考えられることから、一日に何時間働くか、月に何日出勤するかをしっかり計算しないと、うっかりしていると103万円や130万円の壁を超えてしまうことが珍しくありません。
一日5時間、週に5日間働いたとしても、月給は20万を超え、あっという間に130万円の壁も突破です。そのため、短時間や少ない日数であっても働ける場所を探し、時給から計算して一日の労働時間や仕事に行く日数を決めることが重要になってきます。
薬剤師はパートとはいえ高収入になるので、それが逆にあだとならないよう、慎重に考えて働く必要があります。