2017年06月30日
政府による地域医療の推進もあって、大きな病院にかかる前にまずは地域のかかりつけ医を受診する必要性が高くなってきました。また医薬分業も定着し、地域医療には開業医と調剤薬局の存在が不可欠となってきています。
人口が多いからこそ需要も多い理由
日本中でもっとも多くの人が集まるのは、おそらく首都・東京だと思われますが、住んでいる人が多いのはどこかと考えると、都心へ仕事をしに行き、暮らしは近くの市や県でということになる首都周辺地域です。中でも神奈川は、特に人口が多い場所となっています。
東京都心から見たベッドタウンとしてかなり利便性がよいことや、古くから開かれた街として魅力的でもあることから、暮らしの場に選ぶ人が多いことが理由に挙げられます。住んでいる人が多くなれば、地域医療の需要も多くなって、まずは開業医の数が増えるでしょう。
医薬分業が定着したため、処方箋を受け付ける調剤薬局も連動して増えていきます。そのため、神奈川での薬剤師の求人募集はかなりの数に上ります。
働く場所が多いことで生まれるメリット
薬剤師の割合は男性3割に対して女性7割と、圧倒的に女性が多くなっています。結婚した女性の働き方で多いのはパートという時間給労働で、さらに夫の扶養控除の範囲内に収入の額を抑えるために、入れる時間や日数に制限が出てきます。
それでも人手不足が続く調剤業務では、一日数時間、週に数日という条件でも、有資格者であれば働いてほしいと考えているところはたくさんあります。この状況は女性の有資格者にとってはメリットが大きいと言えるでしょう。
複数の選択肢が生まれますし、その中でもっとも条件の良いところを選びだすことができるからです。頑張って働く以上、できるだけよい環境を求めたいのは人情です。
調剤業務を行うドラッグストアという選択肢
人口の多い神奈川の場合、都市部であればたくさんの開業医があり、さらにその周辺には調剤薬局が軒を連ねるという光景が珍しくないと考えられます。調剤薬局は開業医の診察時間に合わせてオープンしていますが、中にはドラッグストア内で調剤業務を行っている場合もあり、そうしたところでは長時間にわたって処方箋に対応するため、勤務する人も必然的にシフト勤務になります。
ドラッグストアの場合、数時間だけ勤務したいといった条件で応募したとしても、採用される確率は高いといえるでしょう。ローテーションで人が入れ替わるために、それぞれの都合に合わせて働く人が職場に多くなり、むしろ短時間であることや入る日数が少ないことを気にしなくて済みそうです。