小規模な薬局で若手薬剤師が働くメリットとは

2024年12月28日

個人が経営する地方の薬局で働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。実は労働環境が安定しやすく、プライベートな時間が捻出しやすい等の特長があります。他にも若い頃より経営者の背中をじっくりと観察しながらキャリアアップが目指せる等、小規模な組織だからこその恩恵が複数あります。

労働環境や仕事内容が安定しやすい

小規模な薬局で働くメリットとして、労働環境が安定しやすい特長があります。自分のプライベートな時間をきっちりと確保し続けたい、家族と過ごす時間をこれからも大切にしたい等、そういった希望条件が薬剤師の方々に向いた現場です。

転勤や配置換えが頻繁にある職場だと、どうしても労働環境が落ち着きません。場合によっては勤務先が変わり、単身赴任や引越しが必要になる可能性も出てきます。職種が同じでも働く部署や施設が変われば、再び覚え直さなければいけない事柄も生まれます。

翻って地方の小規模な薬局なら就職後、勤務先や仕事内容が大きく変わる心配は基本的にありません。淡々とキャリアを積み重ねていきたいタイプの方々に向いており、接客も基本的には地域住民がメインなので、コミュニケーションスキルに少し自信が無いシャイな人々にも適した現場かもしれません。

若年層でも比較的良い条件で働き始められる

いわゆる普通の仕事の場合、どうしても地方で働くと年収や待遇面で不利になりやすい部分があります。そもそも地方の街では求人自体が無い職業も存在します。その点、薬剤師は国内の各地方にて安定したニーズがあります。

比較的小規模な薬局だとしても、定期的にスタッフ募集は実施されている可能性があり、有利な条件で就職や転職が進めやすいです。生まれ育った故郷でこれまで通り暮らしながらも、都会と同等の経済力やキャリア形成を狙っていける、それが専門的な分野で働くメリットです。

地方の街は若者の人材流出がむしろ激しく、人手不足が起きている地域なら、若年層でも最初から比較的好条件で働けるかもしれません。それこそ子どもの頃から慣れ親しんだ知人の薬局であれば、安心して働きやすいですし、培ってきたスペシャリストとしての知識や腕を活かして地域社会への貢献も目指せます。

経営者の背中を間近で見ながら働ける

薬局経営のノウハウを働きながら、間近で学んでいけるところも小規模な薬局で働く長所です。どうしても組織規模が多い現場になると、経営者やリーダーとの距離が離れます。

将来的に薬局経営を夢見る若者にとって、なかなか若い時期から彼らの仕事ぶりを身近で観察は出来ません。翻って個人経営の地方の薬局であれば、いつも経営者とほとんど同じスケジュールで勤務しやすく、文字通り身近な距離感で先輩の仕事ぶりを観察しやすいです。

良い意味で師匠と弟子のような関係になり、若手の頃からみっちりとノウハウを教えてもらえる環境に身を置けます。少数精鋭の職場なら、自然とお互いが顔見知りになるので、お互いに気を配りながら普段から協力して働ける、というメリットも大きいです。

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