2022年02月25日
病院や薬局、製薬会社など多くの現場に欠かせない薬剤師ですが、労働時間や勤務シフト、仕事の内容といった条件は勤め先によって大きく異なります。自分に適した就職先を見つけるため、様々な現場の働き方を理解しておきましょう。
病院では病棟に配属されることが多く変則勤務となる
若手や中堅の薬剤師にとって総合病院などの医療機関は、教育制度がしっかりとしていることや、キャリアアップにつながるチャンスがあることなどから、人気の職場として定着しています。一方で、一般病棟や救急病棟などでの変則勤務がメインとなるため、長く仕事を続けるには日ごろから体調管理を徹底して行ったり、仕事と私生活のオンオフの切り替えをしたりすることがとても重要です。
最近では、新卒や第二新卒のスタッフが無理なく変則勤務に臨めるよう、先輩が仕事の取り組み方についてアドバイスをしているところや、時間帯ごとの業務のマニュアルを用意しているところも珍しくありません。また、初めて変則勤務を担当する人は、様々な立場の医療従事者と意見を交わして、働きやすい現場を選択するのも大切です。
日勤が中心の薬局は子育て中の人も安心
薬局勤務の薬剤師は、夜勤や土日祝日の出勤がなく、日勤がメインとなるため育児をしている人や、ハードワークに抵抗がある人も働きやすいといった特徴があります。病院内や住宅地にある薬局の多くは、朝から夕方までの対応となっており、一年を通じて残業がないところも少なくありません。
薬局での調剤業務をこなすには、医薬品の効能や副作用、飲み方などの専門知識だけでなく、一人ひとりの患者の体調や持病に応じてきめ細やかに対応をすることが求められます。最少人数のスタッフで仕事を回している薬局では、即戦力が必要とされる傾向が見られ、中には採用基準が厳しくなっている事業所もあるため、じっくりと自分の経験を生かせる場所を探しましょう。
学歴や海外経験を活かすなら製薬会社も検討しよう
製薬会社で研究職や治験コーディネーター、医薬情報担当者など専門的な職種に就くには、実務経験だけでなく学歴や海外経験の有無なども重視されます。特に、外資系など海外に多数の拠点がある製薬会社に就職をしたい場合は、薬学の基本的な知識の他、現地で通用する語学力を身に着けておくとよいでしょう。
また、製薬会社の本社で活躍をしたい人は、就活中に製薬大手から中小まで多数の会社の説明会に参加するなどして、キャリアを積んでから重要な役職に就ける可能性が高い会社を見極めましょう。