医薬品の包装に使用されている方法

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2022年01月31日

調剤に使用される医薬品はさまざまな方法で包装されています。こうした包装がされていることには、しっかりとした目的があります。ここでは、調剤に使用する医薬品が包装されている理由やメリットについてご紹介します。

医薬品を包装する時に使われている方法

薬剤師が調剤をする医薬品の中には、PTPという方法で包装されているものもあります。PTPとはpress through packを省略した言葉で、カプセルタイプの薬や錠剤を包装するために多く使用されています。

それぞれの錠剤がアルミとプラスチックに挟まれて包装されていることが、PTPの特徴です。多くの医薬品にPTPの包装が使用されている理由の一つは、患者が服用する時に取り出しやすいからです。

プラスチックの部分を押せば簡単にアルミを破くことができるので、すぐに中の薬を取り出すことができます。シートの薬を1つずつ取り出せることもPTPのメリットです。PTPで医薬品を包装することには、薬の品質を維持しやすくなるメリットもあります。薬の中には湿気の弱いものもあり、多くの湿気を吸収してしまうと変質してしまうこともあります。PTPで医薬品を包装することにより、湿気に弱い薬でも外部の環境から保護することができます。

紫外線から守るためにも使われている薬の包装

薬剤師が調剤する医薬品はPTPで包装することにより、紫外線から守ることができるメリットもあります。薬の中には紫外線によって状態が変化してしまうものもあるので、PTPを使用して薬を保護することで状態がしにくくなります。

PTPで包装されている薬であっても、日光が強い場所を避けて保管した方がより安全に保管できます。PTPで医薬品を包装することにより、医薬品を清潔な状態に維持できるメリットもあります。医薬品は人の体に使用するものであるために、清潔な状態を維持することは非常に重要なことです。

PTPで包装をすることにより、表面のアルミを破くまで中の薬が他人の手に触れられるのを防止できます。

薬剤の破損を防ぐ役割もある包装

薬剤師が調剤に使う医薬品は、PTPで包装することにより破損することを防ぐこともできます。錠剤の医薬品は患者が服用しやすいように成分が形成されていますが、強いショックを与えると破損してしまうこともあります。

薬が破損してしまうと正しい服用ができなくなってしまうので、PTPなどの方法で包装をして外部の刺激から保護しています。

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