信頼関係を基に役割を果たすかかりつけという立場

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2024年02月08日

薬剤師には、窓口に訪れた不特定多数の利用者に対して仕事を行う受け身のイメージがあります。例えば、ドラッグストアという窓口に、薬剤を求めてやってきた患者さんに対して適切なものを提供するという具合です。しかし、働き方は不特定多数の人に対して受け身で行うことばかりではありません。特定の人と強い信頼関係を結んで仕事をする「かかりつけ」と呼ばれる人たちもいます。

信頼関係を築いて薬剤への不安を払拭する

薬剤を服用することに対して不安を感じる人は少なくありません。その不安を取り除くことは薬剤師の重要な仕事の一つですが、不特定多数の患者さんに対して仕事をしている場合は一般的な説明をすることになってしまいます。

患者さん個人の個性を知らない状況なら仕方のないことです。その点「かかりつけ」は、個人と個人で付き合って相手方の服薬状況を把握するので正確な指導が行えます。

患者さんも自分のことを理解してくれている人が、自分に合った説明をしてくれていると感じれば安心感が高まります。服薬指導にも不安を感じることなく従ってくれるので、薬剤本来の効果が期待できます。

曜日や時間に拘束を受けずに仕事ができる

薬局で調剤や薬剤の提供を行うのは基本的には店休日以外の営業時間内だけです。その時間内に渡した薬で業務時間外の服薬ができるように配慮されていますが、患者さんの中には紛失したり飲み過ぎて足りなくなったりする人がいます。

時には思いがけない症状が出て、強い不安を感じこともあります。そんな時でも通常の薬局を利用している人は、営業時間が来るのを待つしかありません。その点「かかりつけ」の場合は、個人的な付き合いになるので営業時間を気にする必要がないです。

事前に連絡先を交換していつでも相談を受けられる状態をつくることができます。患者さんにとっても、いざとなれば連絡すれば対応してくれると思えることは大きな安心に繋がります。

医師とのスムーズな連携でチーム医療を提供できる

患者さん個人の服薬状況を把握する「かかりつけ」だと、医師の判断を求める際にもメリットがあります。医師の判断が必要な状況になれば、窓口となって連絡をとって状況を伝えます。その際に必要な情報提供ができるので、連携がスムーズに進みます。

地域の医療機関に適切な引き継ぎをすることが可能なので、実質的には医師を含めたチームで患者さんに対応している状態です。外出に大きな負担を伴う高齢者などには「かかりつけ」の薬剤師が果たせる役割が特に大きくなります。

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