病院やドラッグストアではなく、製薬会社で働く

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2022年01月15日

薬剤師と言えば調剤や薬の管理、服薬指導などが主な業務で一般的にもどんな仕事をするのか、イメージとして定着している職業です。ですが、それ以外にも製薬会社で働くという選択肢もあります。ここでは製薬会社での業務内容を説明していきます。

ハードルは高いけれどやりがいはある

製薬会社での薬剤師の仕事内容は様々ありますが、研究職や開発職は高い知識やスキルが求められる分野のためハードルは高いです。また、研究職は修士課程修了や博士卒などの資格、開発職はある程度の経験が必要とされますので簡単に就ける職業ではなく、人気も高く募集も多くはありません。

ですが、研究を経た結果得られた情報や知識は病気の解明や新しい薬を作ることにも繋がり、新薬は誰かを救う希望ともなりますのでやりがいのある分野でもあります。

営業力が求められる分野も存在する

他には、薬の品質管理や行政対応、倉庫管理などを行う分野もあり、MRや学術職、薬事職などもあります。MRは自社の薬の有効性や安全性などを医療従事者に説明をして、その薬を医療現場で実際に使用してもらうという、言わば営業が主な業務となります。

また、提携先の医療従事者から薬の副作用や効果などを集め、自社に持ち帰り報告をすることも仕事の一つです。薬について正しい説明をすることができ、営業力のある方に向いています。学術職は文献や資料から情報を集めることが主な業務で、MRを対象に学びの場を設けたり、薬の説明を行う時にMRに同行をしたりします。

薬事職は薬の製造や輸入、販売の際に薬事申請を担うことが主な業務で、翻訳やデータ集めを行い、書類作成や審査専門員を相手にしたやり取りなどを担います。

製薬会社で働くことはメリットも多い

以上のように、薬剤師が製薬会社で働くには豊富な分野から選ぶこととなりますが、自分の希望する分野や勉強してみたい分野など、それぞれに適した場を選択することが大切です。なお、製薬会社は他の医療関係の職場よりも年収が高く、充実した福利厚生もあり、学会へ出席することや研修に参加することで知識をたくさん吸収することができます。

そのため医療に携わる人間としてスキルアップを目指している方は製薬会社ではやりがいを持って働くことが可能です。なお、製薬会社では出張や転勤が多いですが、それらの任務か課せられても生活上困ることはない方や、調剤や接客、レジ打ちなどではなく、薬に特化した業務に専念したい方は製薬会社で働くことを選んでみてはいかがでしょうか。

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