転職をする場合には転職先の採用担当者が納得するような動機を用意しておく必要があります。説得力のある転職動機は普遍的なものではなく、転職者によって変わり勤続年数も大きな影響を与える要素になります。薬剤師は比較的転職に有利な職業で、その利点を活かすのに勤続年数に応じた説得力のある動機が大きな力を発揮します。

就職後すぐの転職には反省を踏まえた動機を用意

就職して一年程度しか経っていない場合の転職は、勤続期間の短さが不利な材料になると考えた方がいいです。想像と現実とのギャップは誰もが感じることで説得力のある動機にはならないので、より具体的なものを用意しておく必要があります。

対人スキルに問題があるとか忍耐力がないとかネガティブな印象も持たれる可能性が高いので、それらを払拭するだけの強さが必要です。前の職場を続けられなかった問題点を正直に認めて反省し、それを踏まえた改善点を示すのが効果的です。

あくまでも次の職場では長く続けられることを希望していると明確に伝えることが大切です。

数年務めた後ならキャリアアップに説得力がでる

勤続年数が数年に及べば基本的な仕事は一通りできるようになっているので、その時期に職場を変える動機としてはキャリアアップが説得力を持ちます。同じ業務を機械的に熟すことは効率的に時間を使っているとは言えないので、環境を変えたいと考えるのは当然とも言えます。

更なる高みを目指して、研修制度などの教育環境が整っているところで自分に磨きをかけたいという気持ちになることに違和感を感じる人はいません。むしろ向上心が強い人という積極的な評価を得られる要素になりますし、そういった人が新たな職場に選んだことも相手に良い印象を与えます。

勤続十年近くになれば給与やライフスタイルも有効

十年ほど勤めれば誰でも一度は転職を考えるので、転職動機もいろんなものに説得力が出てきます。対人関係を理由にしても十年ほど勤務していれば、対人スキルに問題があると判断されることはないでしょう。もちろんキャリアアップも説得力のある動機になりますが、勤続十年だからこそといえるものとしては収入の増額や家族との時間の確保などが挙げられます。

仕事に対する自信を持っていて当然の時期に入っているので、給与条件の良い職場を求めることに問題はありません。一緒にいることに大きな意味を持つ年齢のお子さんのいる人なら、家族を考慮したライフスタイルへの変更にも説得力がでます。