2023年11月08日
昨今では様々な種類の柔軟剤が販売されていますが、良い香りは人に好印象を与え、気分も良くなるので気軽に取り入れる人も多いです。香りの身だしなみとして世間でも定着していますが、薬剤師にとっては良い香りはメリットになるのでしょうか。
柔軟剤は使えば良いとうものではない
薬剤師は白衣を着用していることが少なくありませんが、この白衣から良い香りがしたら清潔感も与えることができるので、デメリットにはならないでしょう。ですが、強すぎる香りは逆効果です。柔軟剤などでは規定通りの量を超えない限り、周りの人が不快に感じるほどの香りを発することはありませんが、中には良い香りにしようと柔軟剤を使用しすぎてしまうケースもあり、強すぎる柔軟剤の香りがしんどいという人も多く存在します。
ですので、柔軟剤を使用する時は規定通り、あるいは柔軟剤は使用しない、という選択肢を選ぶ方が無難です。そもそも洗濯用の洗剤にも香りが付いているものも多く、柔軟剤と比べるとほのかに香る程度ですので香りをアピールしたくない人にはピッタリではないでしょうか。
患者さんのためには抑えたい匂いもある
また、白衣や着用している衣服以外にも香りは香水や制汗剤などがあり、汗などの不快な匂いを相手に与えないマナーとして利用している人も多く存在します。医療従事者として香水はご法度ですが、制汗剤はこちらも説明書き通りの使用法であれば問題はありません。
むしろ人の匂いは抑える方がマナーですので、香りが気になる人は無香料のものを使用し、制汗剤などが苦手な人は毎日きちんと体を洗う習慣を着けるようにしましょう。なお、患者さんとの対面時にはマスクをしている人も多いですが、マスク無しの場合はお口のエチケットも忘れないようにします。
患者さんとは近くで話をするのでもし何か匂いがすれば、患者さんに不衛生な印象を与えてしまうので注意しましょう。
みんなが良い香りが好きとは限らない
人は良い香りが好き、というのが世間的な意見ですが、中には良い香りが苦手、人工的に作られた香りが苦手な人がいます。嗅覚が過敏な人は苦手な香りがすると気分が悪くなったり、体調を崩したりと、もしも同僚や患者さんに嗅覚過敏の人がいたら、自分はそんなつもりはなくても迷惑をかけかねません。
整髪剤や化粧品の匂いがダメな人も存在するので、薬剤師は匂いに関する身だしなみにも気を使う必要があります。ですが、常識的な範囲での製品の使用であれば問題が発生することは稀ですので、好きな香りが自分を持ち上げてくれるアイテムなら、周りの人に迷惑がかからない程度の使用法で楽しんでみてはいかがでしょうか。