2023年09月04日
漢方薬剤師とは、西洋薬の専門的知識だけでなく、漢方薬や生薬の知識も持っている人の事です。西洋薬と漢方薬は処方目的が異なる為、病院や調剤薬局で漢方薬等を取り扱う事はほとんどなく、漢方薬局で取り扱っています。ではそこで働くメリットとデメリットは何かというと色々あるので詳しく見ていきましょう。
メリット①漢方薬に関する豊富な知識を得られる
漢方薬は沢山の種類があり、患者に適した薬を調剤するには豊富な知識が必要です。普通の調剤薬局で西洋薬を調剤しているだけでは、漢方薬や生薬に関する知識を得る事は出来ません。漢方薬局で働く事で、漢方薬や生薬に関する知識や経験を身につける事が出来、普通の病院や調剤薬局で働いている人との区別化も図れます。
西洋薬と漢方薬両方の知識を持つ事でスキルも上がり、キャリアアップにつなげる事も可能です。
メリット②今後需要が高まる事が予想され転職に有利
転職に有利というのも大きなメリットです。漢方薬局で働く事で、元々持っている西洋薬の知識に加えて、漢方薬や生薬の知識も得る事が出来ます。漢方薬の需要は増えており、ドラッグストアや調剤薬局等でも普通に扱うようになる可能性はあります。
その為転職先の数も増え、よりスキルアップ出来るというのもメリットです。さらに転職だけでなく自分で漢方薬局を開く事も十分可能なので、他の資格者と差をつけたい人は目指してみると良いです。
デメリット①求人自体が少なく、給料も特別高くない
メリットがある一方で、デメリットもあります。まず求人が少ないという事です。いくら漢方薬に興味があっても、漢方薬局の数が西洋薬を扱う調剤薬局と比べて圧倒的に少ない為、働くのが難しいです。
普通の調剤薬局は、病院の周辺を探せばほぼ確実に見つける事が出来ますが、漢方薬局は中々見つけられません。どうしても漢方薬局で働きたい場合は、インターネットで漢方薬局自体を見つけ、そこで求人がないか1つずつ調べていくという方法が有効です。
もちろん求人サイトを利用するのも良いですが、それだとなかなか見つからないので、直接自分から漢方薬局にアクセスした方が効率が良いです。また勉強会や、漢方薬に関するセミナーや勉強会があったら積極的に参加して、そこで関係者とつながりを作り、求人を見つけるという方法も悪くありません。さらに色々動いて、ようやく漢方薬局で働く事が出来たとしても、給料がそれほど高い訳ではないというのもデメリットです。むしろ普通の調剤薬局や病院で働く薬剤師の方が収入が良い可能性もあります。もちろん将来的に漢方の需要が高まり、給料が上がっていく可能性は十分あるので、そこまで悲観する必要もありません。