迅速に医薬品のピッキングを行うコツとは何か

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2023年08月03日

医薬品のピッキングには何より正確さが求められます。しかし薬剤師が正確さにこだわりすぎて慎重になりすぎていると、時間もかかってしまい患者にも迷惑がかかります。そこでスピードを上げるという事も重要です。ではピッキングのスピードを上げるにはどうすれば良いのかというと、いくつかコツがあるので詳しく見ていきましょう。

1つ1つの動作を素早くそして片付けながら作業する

1つ1つの動作を素早く行うという事を心がける事が重要です。手の動かすスピードや調剤室の中を移動する時のスピード等、あらゆる動作のスピードをほんの少しで良いので上げてみましょう。

そうする事で総合的なピッキングの時間が短縮されます。もちろん必要以上にスピードを上げる必要はありません。ほんの少しで大丈夫です。それぞれの行動をほんの少しスピードを上げるだけで効率よくピッキング作業は出来るようになります。

また片付けながら作業を行うという事も重要です。使用した医薬品の空き箱をそのまま机の上や棚に置きっぱなしにしていると作業もしづらくなり、スピードも落ちてしまいます。そこで調剤しながらも必要なくなったものはこまめにゴミ箱に捨てたり、棚に戻すなりしましょう。そうする事で机や棚も常にきれいな状態を保つ事が出来、作業効率も上がります。

覚えられるものはあらかじめ暗記しておく

覚えられるものは出来るだけ記憶しておくという事も重要です。薬剤師が処方箋を毎回見ながらピッキング作業を行っていると、時間がかかってしまいます。そこで処方箋を見る回数を出来るだけ減らしてみるとその分作業効率は上がります。

例えば処方箋に書かれている薬品を1つずつピッキングするのではなく、3つずつピッキングするだけでも全然違います。もちろんその後にミスがないか確認作業は必要ですが、とにかくスピードを上げるには記憶出来る薬品名を増やすという事が重要です。

また医薬品の包装単位も暗記しておくと良いです。よく使用される医薬品の箱には薬が何錠入っているかを記憶しておくと、足らなくなっていちいち棚に取りに行くという回数を減らす事が出来て作業効率を上げる事が出来ます。

職場の動線を改善し動きやすくする

職場である薬局内や調剤室の動線を改善するという事も、仕事のスピードアップにつながります。薬局内には薬品棚や分包機に監査台にゴミ箱と色々と荷物が多いです。これらの配置がおかしいと、当然ピッキング作業の効率も悪くなってしまいます。

そこで薬剤師がスムーズにピッキング作業が出来るように、動線を改善するという事が重要です。薬品棚と調剤台の位置や、ゴミ箱をどこに配置するか等をよく考えながら動線を決める事で、最短でピッキング作業を行えるようになります。

こうした動線の改善は自分だけでは出来ない事なので、同僚や上司と相談しながら決めると良いです。

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