2023年07月06日
薬剤師が取り扱う医薬品は種類が非常に多くあります。どのような医薬品を調剤するかによって、患者の健康に与える影響も大きく変わります。ここでは、この仕事をする人が扱っているさまざまな種類の医薬品に関する情報をご紹介します。
2つの種類がある調剤のための医薬品
薬剤師が扱っている医薬品は大きく分けて2つの種類に分けることができます。その中の一つは、医薬品を開発した製薬会社が自社のオリジナル商品として販売しているものです。このような種類の医薬品は、医薬品を自社で開発した製品であるために、会社が製品のことに詳しい知識を持っていることが特徴です。
もう1つの種類の医薬品は、他社が開発した医薬品を他の会社が販売している製品です。こうした製品を販売することができることが、医薬品業界の特徴になっています。他の業界では、他社が開発した商品を販売することは簡単なことではありません。
他社の開発した製品を他の会社で販売することができないのは、開発したい会社が販売に関する権利などを持っているからです。そのためにその会社の許可がなければ、製品を販売することは不可能です。ですが医薬品の場合には、特定の会社が開発した医薬品であっても短期間で、他の会社が同じ製品を販売することが可能です。こうしたことが許可されているのは、医薬品の特許のシステムが他の種類の製品とは異なるからです。医薬品は病気の治療をするために使用されるものであるため、多くの人が利用できるようにするため、特許が通常よりも短く設定されています。
他の会社が販売できるジェネリック医薬品
特許の切れた医薬品を他の会社が販売している製品のことをジェネリック医薬品と言います。薬局でもこうしたタイプの医薬品は数多く調剤されています。ジェネリック医薬品を使用することは国からも推奨されています。
医療費を減らすために役立つ医薬品
薬剤師もジェネリック医薬品を使用して調剤をする機会が多くなっています。ジェネリック医薬品が使われることが多くなっているのは、医薬品のために使用されている医療費の金額が増加し続けているからです。
日本では高齢者の割合が非常に多くなっているので、薬局などで調剤されている医薬品が増えているので、こうした医薬品を購入するための費用が医療費の多くを占めるようになっています。医薬品を調剤する人も医療費の削減に努力しなければいけないので、ジェネリック医薬品が多く使用されています。