処方薬をお渡しする際の確認事項

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2023年05月30日

薬剤師として処方薬の調合をする際には処方箋の内容をよく確認する必要があります。処方箋に疑わしい点がある際には、医師に問い合わせをする必要があります。このことを疑義照会といい、薬局での重要な業務となっています。

薬局で薬の調合をする際に行うことについて

薬剤師法には疑義照会に関することが書かれています。処方箋に疑わしいことがある際に行うのが疑義照会で、このことによって薬の二重チェックが行なわれます。医療が高度化されている現代では複数の医療機関で治療を受けている患者さんが多いので、薬の相互作用や副作用に注意する必要性がより高まっています。

医師と薬剤師が二重に薬の確認をすることで、薬の相互作用や副作用により注意することができます。疑義照会を行うケースとして、処方箋の記載不備や薬学的問題が考えられることなどがあります。保険法規上の問題としては、保険番号、患者氏名の漏れ、保険有効期限切れなどがあります。

疑義が生じた際には薬をお渡しするタイミングについて考える必要があります。処方医に確認してから、薬をお渡しする場合もありますし、いったん薬をお渡ししてから、電話で処方医に確認する場合もあります。処方医と連絡がとれない場合などは、薬をお渡しするタイミングについて考えるのが重要になります。

薬学的な内容に疑問が生じた際には

調剤薬局で処方箋の確認をする際には薬学的な内容の確認をします。薬学的な内容の確認では薬の用法、用量、相互作用、副作用の確認を行います。処方箋の内容に疑義が生じた場合は、受付や医事課を通して、処方医に問い合わせをします。

こうしたやりとりは電話で行うのが一般的となっています。電話で疑問を伝える際には、簡潔かつ要点をまとめるのが大切です。

薬歴の確認を行うことで安全性を高める

処方薬をお渡しする際には薬歴の確認を行います。薬歴の確認をすることで、患者さんごとの今までの服薬状況やアレルギーに関する情報を知ることができます。安全で正しい服用のためには薬歴の確認が必要となります。

薬歴を記録しておくことで、薬局員どうしの情報伝達がより円滑になります。服薬指導やケアの質を向上させる上で薬歴の管理は欠かせないです。薬歴の形態として紙媒体を使用することと、電子媒体を使用することがあります。

電子媒体によるものは電子薬歴と呼ばれています。調剤薬局勤務を行う際には、薬歴管理を正確に行う必要があります。

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