製薬会社に医療従事者として勤務する

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2023年05月29日

製薬会社にはMRという医薬品情報担当者がいます。その職務は病院の医師や薬局の薬剤師に自分が勤務する製薬会社の医薬品の状況を提供することです。MRは自分が担当する病院や薬局の医師や薬剤師からの情報収集もします。

製薬会社にMRとして勤務する際に

薬剤師として製薬会社に勤務する際にMRの職に就くこともあります。MRとして医療関係者を訪問することによって、医薬品の性質、有効性、安全性などに関する情報を収集したり提供することが効率的にできます。

薬治療におけるアドバイザーとしての役割がMRにはあります。MRは医師などの医療関係者に自分が担当している医薬品に関する情報を提供します。どんな病気にどのくらいの量を、どのように使用すると効果があるのかなどの情報を医師などに提供する役割があります。

新たに発生した副作用や追加になった適応症の情報などを医師に提供するのもその役割です。MRは薬の治験には参加しませんが、市販後の調査で大きな役割を果たします。

薬の使用の安全性を高めるためには

MRが医師から副作用の報告を受けた際には、ただちに自分が勤務する製薬会社に報告します。報告を受けた製薬会社の安全性情報担当部門はその報告を評価分析し、厚生労働省に報告を行います。

医薬品には厳しい試験と審査が承認前に行われます。そうした医薬品でもその効果や副作用のすべてが明らかになってはいないので、更なる確認が必要になります。医薬品が市販された後に予期せぬ副作用が発生するケースもあります。

MRの職には薬に関する情報を提供する重要な役割があり、その情報によってより薬の安全性を高めることができます。

医薬品の再審査におけるMRの役割について

医薬品の販売には再審査の制度があります。新薬の承認から一定期間が経ちますと、その使用成績について調査を行います。この再審査によって、再度、医薬品の有効性と安全性の確認がなされます。

この調査を製薬会社が行う際に医療機関に調査依頼をするのもMRの役割です。MRは医師などに薬に関する情報の提供を行い、医師から薬の使用に関する情報などを受け取ります。製薬会社の開発部門の担当者には薬の市販後の情報伝達を行い、開発部門の担当者から関連情報の伝達を受けます。

薬の情報伝達において大きな役割を果たして、薬の開発に大きな貢献をするのがMRの役割です。その役割をより果たすためには、情報の伝達を的確に行うのが大切です。

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