主な職場と仕事を始める際の注意点を把握しておこう

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2023年05月19日

薬剤師が配置されている職場は直接患者と対応する薬局や医療機関にとどまらず、製薬会社やドラッグストアなど多岐に渡ります。そのため、キャリアを考慮して長く働き続けるには、職場ごとのメリットとデメリットを確認して、自分に適した場所を見つけましょう。

病院は医療従事者としてやりがいを感じながら働ける

病院に勤務する薬剤師は、臨床の現場で直に患者と接したり、様々な種類の医薬品を仕事上で扱ったりする機会が多いため、専門職としてやりがいを感じながら働きたい人に向いています。病棟では一人ひとりの患者の薬歴管理や服薬指導といった専門性の高い業務を担当することもあり、特に若手の職員にとっては仕事を通じてスキルアップを図れるといったメリットもあります。

一方で、病棟勤務を選択する場合は医師や看護師と同じく宿直や早朝の勤務を命じられる機会も多く、人によってはプライベートの予定を立てるのが難しくなったり、生活のリズムが乱れたりすることがあります。そこで、病棟での仕事に少しでも関心があれば、各病院の求人情報を参考にしつつ、職員の勤務体系についてきちんと理解をすることが大切です。

ドラッグストアは幅広い業務にチャレンジできる

ドラッグストアに配置される薬剤師は、店内に設けられた調剤薬局で専門的な仕事をする他、来店客の接客や商品の発注、陳列、清掃といった幅広い業務を担当することがあります。特に、少人数で店舗運営を行っているドラッグストアにおいては、調剤以外の業務が占める割合が大きくなることもあるため、就職をする際に詳しい仕事内容を把握しなければなりません。

最近では、職種に関わらず新人のスタッフが無理なく業務をこなせるよう、分かりやすいマニュアルを用意するドラッグストアも増えており、店舗での勤務が初めての人も不安なく働き続けることができます。店舗によっては、平日の昼間のみの勤務を希望できるところもあり、子育てをしている人やプライベートを充実させたい人にもおすすめです。

製薬会社は大学院や研究機関での成果を生かしやすい

製薬会社では、薬局や病院、ドラッグストアとは異なり、新薬の治験や医薬品の開発を行うために高度な専門性が要求されます。そのため、大学院の役学研究科で専門的な分野に取り組み博士や修士の学位を取得した人や、過去に国内外の研究機関において実際に医薬品の開発に携わった人が重宝される傾向が見られます。

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