医療チームで活動している人の役目

2023年05月18日

クリニックや病院などの医療施設でも非常に多くの薬剤師が仕事をしています。最近の医療施設ではチーム単位で患者の治療をしていることも多いので、これらの施設で働いている人も医療チームの一員として活動していることがあります。ここでは、こうした医療チームにおける薬剤の専門家の役割について解説します。

会議でおこなわれている情報の伝達

病院などの医療施設で患者に関する会議がおこなわれる場合、薬剤師は会議において重要な要員です。こうした会議においてこの仕事をしている人の役割が重要なのは、処方された医薬品を患者に正しく服用してもらうために欠かせないからです。

医師が医薬品を処方しても患者が適切な方法で服用してくれるとは限らないので、こうした会議をおこなって問題点を探すことが必要になります。薬剤を服用している患者の状態を専門家が詳しく観察することにより、服薬をするうえで注意した方が良いことを、会議に参加している他の医療関係者に伝えることができます。

患者の服薬を細かく観察することにより重要な副作用を初期段階で見つけられることもあるので、こうした情報を会議で伝えることも薬剤の専門家の仕事になっています。会議において専門家が必要な情報を教えることにより、患者に発生する可能性のあるさまざまな危険を予防できます。

チームに参加しておこなう薬剤の仕事

病院に勤務している薬剤師は、入院している患者におこなわれる回診に参加することもあります。病院ではさまざまな目的でチーム医療がおこなわれているので、それぞれのチームの目的に合った役割を各自が担当しています。

感染を予防することを目的としたチームに薬剤の専門家が加わることもあり、こうした目的のためにこの仕事をしている人ができることは多くあります。緩和ケアを担当しているチームに、薬剤の専門家が加わることもあります。

患者が感じている痛みを和らげるために医薬品が使用されることもあるので、安全に患者が痛みを軽くすることができるように、専門家の知識が必要です。

栄養状態を管理するためにおこなう仕事

患者の栄養状態を管理するためのチームにこの仕事をしている人が加わることもあります。患者の状態や症状によっては通常の方法で栄養が摂れないこともあるので、患者に合った方法で栄養を補給することが必要になります。

このような場合にも薬剤の専門家が持っている知識は必要になり、患者が生命を維持するために必要とする栄養に関するアドバイスをすることができます。

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