2023年04月29日
薬剤師の仕事内容は、職場によって違ってきます。一般的には、調剤薬局やドラッグストア、病院があげられます。勤務形態も異なるので、ライフスタイルに合わせて職場を選ぶのがよいでしょう。では、それぞれどのような仕事内容であるか説明します。
調剤薬局での働き方や勤務時間
調剤薬局は、2007年からは「医療提供施設」の一つとして位置づけされたうえに、2016年からは「健康サポート薬局」がスタートしました。そのため、処方箋を受け取って薬を渡すだけでなく、内容の有効性・安全性を確認して適切な医療提供を行い、薬以外の健康に関する相談にのることも求められます。
具体的な仕事内容は、処方箋に基づいて薬の種類や量を計量して調剤する作業を行ったり、薬に関する相談・アドバイス、薬の副作用や効果、服用方法、薬と食品・飲み物の相互作用など、患者さんからの相談に応じて的確なアドバイスを行ったりすることがあげられます。
また、医療チームと連携して患者さんの診療情報を共有し、より適切な医療を提供するのも仕事の一環です。調剤薬局は病院に合わせて営業することが多く、勤務時間が9時から18時ぐらいまでと規則正しいため家庭と両立しやすい職場です。
ドラッグストアでの働き方と勤務時間
ドラッグストアも基本的には調剤薬局と同様の仕事内容となりますが、営業時間が長く、9時から20時・21時頃まで開店しています。土日祝日も営業している店舗が多いため、週末は家族と過ごしたい人には向いていない職場です。
処方箋の受付は夕方に終わることが多いため、それ以降は販売や品出し、レジ打ちなどの仕事をすることもあります。本来の仕事とは関係ない業務を行いたくない場合は、調剤薬局や病院で働くのがおすすめです。
病院での働き方と勤務時間について
病院は、調剤薬局やドラッグストアにはない夜勤があります。夜勤は17時頃の出勤となり、日勤は8時から9時頃の出勤です。医師や看護師、栄養士など病棟チームでミーティングを行ったり、調製業務を行ったりします。
そのほかにも、業務が完了したら次のシフトに入る薬剤師へ申し送りをするなど、連携が求められる職場です。やりがいのある職場ですが、夜勤があるため体力的に辛い部分もあります。できれば、それぞれの職場の勤務体系や仕事内容を視察して、どこで働きたいか決めるのが賢明です。
どんな仕事をしたいかを考えると、自分に合う職場が選択できるでしょう。