2023年03月21日
高齢化社会に伴い仕事内容が多様化する薬剤師ですが、具体的な仕事内容としてはどのようなものがあるのでしょうか。また、高度先端医療に伴い薬剤も研究が進んできたことから、副作用の高い高度な薬剤を扱う必要も出てきました。そこで、そのような分野での専門家が必要となっています。専門性の高い薬剤を扱えるためには特別な研修を受けた上で、試験に受かる必要があります。今回は、これまでの一般的な仕事内容に加えて、専門性の高い薬剤を扱うためにはどのような研修や試験が必要なのかをみていきたいと思います。
薬剤業務一般のおさらいをしておきましょう
仕事には大きく分けて以下のようなものがあります。まず日常業務としては、調剤薬局やドラッグストアでの調剤・服薬指導・販売があります。他方、病院においては、病院での調剤・服薬指導・病棟業務が行われています。
製薬会社では薬の研究開発・製造・営業などが主な仕事内容となっています。さらに学校や公務員での環境衛生管理も行っています。これら以外にも、漢方や臨床など、専門的な分野に特化した薬剤師もいます。就職先の違いによって多様な仕事内容になっているのです。
専門性の高い分野を担当するには
専門性の高い分野で働いたり、その知識を元にして医療機関に勤めたりすることが可能です。専門性の高い特定の専門分野とは、薬物療法などに関する十分な知識と技術を有する者が必要な分野のことを指しています。また、これらの人は各団体から認定を受けることになります。
専門分野とは、糖尿病やがん、感染症、腎臓、小児などがあげられます。この分野に所属するためには、一定期間の研修や試験を受ける必要があります。専門分野に特化することでやりがいを感じられたり、最新情報に詳しくなれたりと、薬の専門家としての仕事のやりがいやキャリアの充実にもつながるでしょう。
専門性の高い分野を手がけるためには
研修や試験を受けることになりますが、内容は専門分野によって異なります。一般的には以下のような流れです。一定期間(約1年~3年)の実務経験を積むことを前提に、研修課程を受講する(集合研修やオンライン研修など)ことが必要となります。
そして、その上で、試験を受けることになります(筆記試験や口頭試験など)。合格は認定証が発行されます。高いレベルの知識と技術が求められますが、それだけにチャレンジする価値もあります。
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