新たな分野で社会医療を支えていく

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2023年03月19日

薬剤師の総数は、令和2年(2020年)12月31日時点で321982人で、平成30年(2018年)と比べると10693人、3.4%増加しています。しかし今後数年間は需要と供給が均衡している状況が続くことになるとされています。一方で、長期的に見ると供給が需要を上回ることが見込まれています。これは、高齢者人口や投薬対象者数の増加による処方箋枚数の増加に対して、情報通信技術や機械・AI の活用などによる対物業務の効率化が進むためです。したがって必要とされる人材は、対人業務(在宅、医療機関等との情報連携等)や健康サポート薬局の取組など地域住民へ健康維持・増進に関する相談や一般用医薬品等の提供などセルフメディケーション推進のための取組などを行える専門性を持った者だと考えられています。ここでは、現在の仕事内容を見ておきたいと思います。

在宅医療と健康サポート薬局について

まず在宅医療関連があります。高齢化社会に伴い、在宅で医療を受ける人が増えています。在宅医療チームの一員として、患者さんや家族と連携し、服薬指導や薬歴管理を行います。また、健康サポート薬局が現れてきました。

これは一般用医薬品や健康食品などを販売するだけでなく、地域住民の健康相談やセルフメディケーション推進のための取組を行う薬局です。健康サポート薬局認定制度が2020年から始まりました。

新たな分野で社会医療を支えるものとして今後期待されている分野でもあります。

クリニカルファーマシスト制度とは

クリニカルファーマシストとは聞き慣れない用語ですが、この制度は2015年から開始されています。臨床現場で医師や看護師と協働し、患者さんに最適な治療方針や投与量を提案したり、副作用や相互作用を防止したりする専門的な業務です。

クリニカルファーマシスト資格認定制度は、薬剤師認定制度認証機構が行っている制度で、臨床現場で活躍する薬剤師の専門性を高めるために設けられました。

クリニカルファーマシスト資格認定制度の要件

クリニカルファーマシスト資格認定制度では、以下のような要件を満たしたものがクリニカルファーマシストとして認定されます。臨床研修を修了したことを証明する資格や経験を持つこと、臨床研修の内容や成果に関するレポートを提出し、審査に合格すること。

さらに認定試験に合格することです。クリニカルファーマシストは、5年ごとに更新申請を行う必要があります。また、クリニカルファーマシストの資格は法的なものではなく、任意で取得できるものです。

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