2023年02月16日
薬剤師の資格を持っている人は、日本全国の都道府県で働いています。ですが、同じ都道府県であっても人口10万人に対するこの仕事をしている人の数は違いがあります。ここでは、こうした数の違いについて解説します。
地域によって数が大きく異なる東京都
同じ都道府県内であっても、地域によって人口10万人あたりの薬剤師の数が大きく異なるのは東京都です。東京都で10万人あたりの差が大きいのは、23区の中央部と島嶼部で働いている人の数が大きく異なるからです。
23区の中央の場合、平成28年におこなわれた調査によると、人口10万人あたりの数はおよそ1690人です。ですが東京都の島嶼部における人口10万人あたりの数はおよそ105人です。この2つの地域における人口10万人あたりの数を比較すると、16倍もの差があります。
同じ東京都内であっても人口10万人あたりの数にこれほど大きな差があるのは、東京都の都心と島嶼部では、この資格の届出をしている人の数も大きく異なるからです。島嶼部に住んでいる人でこの資格の届出をしている人は多くないため、人口10万人あたりの数も少なくなっています。
この資格の届出をしている人の数が都心部に多いのは、もともとこの地域に住んでいる人の数が多いことも大きな理由です。東京都の中央部で生活している人の数はおよそ86万人で、島嶼部の人口は26000人程度です。
北海道でも異なる人口10万人あたりの数
北海道も地域によって人口10万人あたりの薬剤師の数に違いがあります。北海道の中でも人口10万人あたりの数が多いのは札幌です。札幌の人口はおよそ237万人で、人口10万人あたりおよそ255人のこの資格を持っている人がいます。
その一方で北海道内には、人口10万人あたりの数が少ない地域もあります。根室の人口はおよそ76000人で、人口10万人あたりの数はおよそ88人です。札幌と根室における人口10万人あたりの数を比較すると、2.9倍の差があります。
岩手県でも差がある人口10万人あたりの数
岩手県も人口10万人あたりの数が地域によって大きく異なる自治体です。岩手県の中でも、人口10万人あたりのこの資格を持っている人の数が多いのは盛岡です。
盛岡はおよそ47万人の人が生活している地域で、人口10万人あたりの数はおよそ229人です。岩手県の中でも人口10万人あたりの数が少ないのは久慈で、この地域の人口の数はおよそ59000人です。この地域の人口10万人あたりの数はおよそ79人で、盛岡における人口10万人あたりの数と比較した場合、盛岡の方が2.9倍多くなっています。