2023年02月15日
医師の処方箋に沿って調剤や薬の管理、患者に対しての指導や助言と言った仕事をするのが薬の専門家である薬剤師です。国家資格であり、有資格者しかできない業務も多々ありますので、病院や薬局以外にも働く場所は多いです。取得により安定収入が期待できますが、この資格を得るまでの道のりは長く険しい事は知っておく必要があります。
この資格で就職できるのはどの様な種類があるのか
薬の管理や調剤、患者への服薬指導などが知られていますが、有資格者がいないと販売できない薬や業務が社会には多々あります。病院や薬局で働いているイメージが強くありますが、各業界からニーズが高く他業界の方が待遇も良い事から転職される方が多いのも特徴です。
病院や薬局は代表的な業務を行うので、新卒者がまずは業界や仕事に慣れる為に就職するのですがその割合は新卒者の大半です。その後自分の求める仕事や道、待遇を良くするためにと転職を行います。他業界は経験を有している事が前提で求人を出しており、資格だけ持っていて未経験者は求めていません。
その為、新卒者が製薬会社や一般企業に即入社する事は少ないです。就職場所はドラッグストアや製薬会社、医療機器や薬を扱う企業などが多く待遇も良いので人気です。他には公務員にも募集もある程、非常に幅広い業界で働く事ができます。
企業によって調剤や服薬指導など一切しない所がほとんどなので、全く薬剤師のイメージとはかけ離れた業務内容が待っています。
夢を叶える為の最初の難関は大学受験
資格取得により安定した収入と仕事が得られるので、目指す方や目指させる親は非常に多いです。国家試験に合格する事で得られますが、法律により指定された養成機関で6年間学び卒業をもって受験資格取得となります。基本的には薬学系大学入学が必須なので、まずは大学受験に合格する必要があります。
大学では他の学部や大学同様に私立と国立が存在しており、国立の方が学費は安くすみます。ただ薬学系大学の学費差は一般大学よりも非常に大きい事から、多くの受験生は国立大学を第1希望にしているのが現状です。
全国各地に国立大学はあり場所によりますが倍率は例年15倍を超える程です。私立は6年間で1300万円程の学費を要し、国立では400~500万円程と非常に開きがあります。私立の倍率も5倍程はするので、一般の学部受験より合格難易度は高いです。
入学できたからと安心する事はできない
難関の大学受験が終われば、後はしっかりカリキュラムをこなし卒業を得て国家試験に合格するだけです。国家試験は授業で学んだ事が総決算として出題されるような形なので、入学後から受験対策が始まっています。しっかり日々学べば合格でき、合格率は新卒者で例年平均8割以上です。
しかしどの大学でも留年を経験する学生はおり、6年間をストレートで卒業できるのは国立と私立双方含めると70%程となっています。3割の方は1度は留年を経験しますし、学費の面からも退学する学生もいます。
1年毎の進級も気が抜けない学生生活が入学後より始まります。