2023年01月31日
薬剤師に人気の職場の一つとなっているドラッグストアは、全国的に店舗数が増えているため自宅の近くで就職先を探せることや、病院や介護現場と異なり夜勤が無いと言ったメリットがあります。他方、調剤業務に関するスキルの向上は期待できますが、他の職場と比べて給料アップや転職のしやすさなどのデメリットもあります。そうした中、今回はより良いドラッグストアを職場に選ぶために重視したい点を確認していきます。
夜勤や残業が不安なら日中だけ働ける店舗を選ぼう
ドラッグストアは、正社員からパートタイムまでたくさんの求人があることや、調剤業務を中心にスキルアップを図れるといった点で、多くの薬剤師の間で人気が高まっています。民間企業が運営するドラッグストアの多くは、夜間の営業を行っておらず、スタッフの勤務シフトが無理のないよう組まれているため、新人から経験者まで働きやすい環境となっています。
ドラッグストアで初めて勤務する際は、夜勤の有無だけでなく、毎月の残業時間が少ないところに目を向けると良いでしょう。夜勤が無いドラッグストアは原則基本給のみで高額な手当の支給が無いため、求人選びをする時には年齢や経験に応じた基本給を設定している店舗を探しましょう。
調剤が初めてなら研修の有無や人員配置をチェック
ドラッグストアで調剤の経験がない人は、一つひとつの医薬品の効能や副作用、服用方法などを覚えるために時間が掛かったり、初めのうちは患者と上手く接することができなかったりするケースもあります。そこで、就職をしてから調剤業務の基本的なポイントを一から学びたい場合は、身近なドラッグストアの職場見学や説明会などを通じて、新人に対して十分な教育を行っているところや、薬局内の人員にゆとりがあるところを見つけましょう。
また、ドラッグストアに勤めて長い人が周りにいれば、一通りの調剤業務のこなし方について助言を求めましょう。
医療従事者のキャリアパスについて調べておこう
ドラッグストアの薬剤師は、医療機関や介護事業所で働く人と比較した場合に、勉強会やセミナーに参加できるチャンスが限られたり、転職時に経験を高く評価してもらえなかったりすることもあります。そうした問題を防ぐには、数あるドラッグストアの中でも在籍する医療従事者のキャリアパスについてしっかりと考えているところや、未経験者だけでなく、中堅やベテランにもキャリア形成につながる研修を行っているところに長く勤務するのがおすすめです。