2021年10月27日
病棟勤務の薬剤師は、患者に対して服薬の指導を行ったり、医薬品の管理を担当したりと重要な役割を果たすことが期待されています。こうした現場では、日によって勤務時間が変わったり、担当する業務が幅広かったりすることもあります。そこで、職場探しをする際に気になる現場の見学をして、自分の経験や適性に合うかどうか見極めをすることが重要です。
採用後にスキルを磨きやすい職場を選択しよう
総合病院や公立病院の病棟で薬剤師として働きたい場合には、様々な疾患を抱える患者の服薬指導や医薬品の管理を任されることがあるため、日ごろから専門スキルを習得したり、職場探しのコツを掴んだりすることが大切です。
特に、スタッフの数が少ない現場では、採用後にハードな業務を担当したり、連日で夜勤を任されたりすることもあるため、時間をかけて自分に合う職場を見つけることがおすすめです。最近では、病棟勤務を希望する医療従事者のために採用説明会や相談会を開催している医療機関も多数あり、スムーズに理想的な職場を探したい場合には、積極的にこうしたチャンスを利用すると良いでしょう。
なお、職場選びの基準は人それぞれですが、採用後に仕事内容や待遇に不満がないようにするうえで、じっくりといくつかの医療現場の事情を把握することが大事です。
一か月あたりの休日の日数や勤務体系に目を向けよう
年間を通して人材が不足している病棟においては、一人あたりのスタッフの残業時間が長くなったり、休日出勤の日数が多くなったりすることがあるため注意しましょう。例えば、ベテランの薬剤師が病棟で働く場合には、月々の休日の日数や勤務体系などの条件にこだわって職場探しをすることが肝心です。
規模が大きい病院においては、スタッフの定着率をアップさせるために、常勤だけでなく派遣やパートのスタッフを増員したり、数か月おきに勤務体系を見直したりしているところも少なくありません。そのため、オーバーワークをはじめとしたトラブルを回避するうえで、時間をかけて人気のある総合病院などの病棟での働き方について理解を深めることが重要です。
就活中に興味がある医療現場を見学しておこう
病棟に就職をしてから業務内容や職場内での役割などに悩まないためには、就活中に自分の興味がある医療現場を一通り見学しておくのがポイントです。また、必要があれば採用担当者や現場の医療従事者に質問をするのも有効です。