2021年09月30日
薬剤師を目指したり転職したりするとき、一番気になるのは年収がどれぐらいになるのかということでしょう。しかし同じ職業でも、職場や年齢、地域によって年収は大きく変わってくることがあるのです。そこで今回は、平均的な年収をはじめ、さまざまな条件による年収の違いについて紹介します。
全体的な平均年収はどれぐらいなのか
この職業の年収は、全体的に見れば500~550万円程度というのが平均的な水準になります。一般的な会社員と比べると100万円程度高くなるため、比較的高収入な職業だと言えるでしょう。
また、短時間労働のパートで働く場合は、280万円程度が平均年収で、フルタイムのアルバイト(非正規)の場合は、470万円程度が平均年収になります。
働く職場の種類によって年収は変わる
薬剤師が求められる職場の種類には、病院や調剤薬局、そしてドラッグストアや製薬会社といったさまざまなところがありますし、働く職場によって年収が大きく変わってくることもあります。1番年収が高いのは、「製薬会社」であり、平均年収は700万円以上になりますし、中には1000万円を超えるケースもあります。
2番目は、「ドラッグストア」で、一般職の場合は500~600万円程度ですが、管理職クラスになると600~1000万円程度の高収入も期待できるでしょう。ドラッグストアの場合は、人手不足が慢性化しているため、年収もやや高めになる傾向があります。
一方で、比較的年収が低いとされるのは、調剤薬局と病院です。一般職の場合、「調剤薬局」は450~550万円程度ですが、病院だと380万円程度になってしまいます。管理職クラスになると600万円を超える年収を得ることも可能ですが、製薬会社やドラッグストアと比べると年収が下がる傾向にあると言えるでしょう。
年齢や働く地域によっても年収は大きく変わる
この職業の年収は、年齢や働く地域によっても変わってきます。まず年齢に関しては、20代の頃は400万円程度ですが、40~50代になると600万円程度の年収になるのが平均的です。そして「働く地域」については、実は、都市部よりも地方のほうが年収が高くなるという傾向があります。
一般的な職業の場合は、都市部の方が年収が高くなるのが普通なのですが、この職業の場合は都市部よりも地方で人材が不足しているので、地方の方が年収も高くなるという事情があります。高い地域と低い地域を比べると、年収が100万円以上も差が出ることもあるので、無視できない違いだと言えるでしょう。