2017年03月12日
結婚や出産を機に薬剤師を辞め、家庭に入る方は少なくありません。しかし子育てなどが一段落したら、ある程度融通が利く勤務スタイルで復職したいという方も少なくありません。他の職種と比較すると高時給が期待できるため、効率良く稼ぐことができます。そこで今回は、できるだけ損をしない扶養内での働き方をご案内いたします。
配偶者控除を活用して働きたい場合
まずは、配偶者控除をフル活用して働きたい場合をご案内いたします。パートなどで年収103万円以内で働いた場合には、2つのメリットを得ることができます。まず、妻自身が所得税を支払う必要がなくなります。
また、夫の所得税を計算する際に配偶者控除を受けることができます。つまり、妻の給与収入が年間103万円以下の場合は控除額が最大になるという訳です。さらに年収100万円以下の場合は、妻の住民税もかからないというメリットもあります。
しかしながら、薬剤師は時給が高く、給与収入が他の職種よりも高額になりがちです。結果、上記のように勤務することが難しいというのが実情だともされています。
パート勤務の損益分岐点はどこからか
次に、年間の給与収入が130万円を超えた場合に関してみていきましょう。130万円を越えてしまうと、妻自身が自分で健康保険と年金を支払う必要が出てきます。これが最大のポイントとなります。
社会保険の支払い額には地域差や個人差がありますが、平均は年間30万円程度と言われています。例えば、年間150万円の給与収入があったとしても、社会保険料を差し引くと、手取り120万円程度になってしまうので、なんだか損をしてしまったように感じます。
そこで、社会保険料は自分で支払いたくないという場合には、給与収入を年間140万円に抑えるようは働き方を選択することをおすすめします。
自分が希望する条件に合った求人を探すには
扶養内で働く事ができる職場を探す場合には、前述の通り年収103万円以下で働くことができるかどうかがポイントとなります。求人数は少ないながらも扶養範囲内で働くことができる案件は存在するので、まずは薬剤師専門の求人サイトや転職支援サイトで情報を収集してみましょう。
その上で、条件に合った求人が出ていないか小まめにチェックしておくと良いでしょう。また、転職支援サイトなどでは専門のキャリアコンサルタントが、希望条件をヒアリングして、条件にあった求人情報を提供してくれる場合がほとんどです。
これらのサービスは無料で利用することができるので、どんどん活用すると良いでしょう。