2020年12月25日
医療職は今も昔も人気の職業で、薬剤師も非常に人気で希望する方は例年多いです。医療職はスペシャリストなので必ず資格を必要とされ、その資格を有していないとできない仕事がほとんどです。どこでどの様な仕事をしたいと考える前に、まずは資格を取得しなければ始まりません。
大学へ進学する事が必要だが国立は難関
国家資格なので取得をしたいと思っても誰でも試験を受ける事はできません。まずは養成機関を卒業する事で得られる国家試験受験資格を得る事が必要です。その養成機関が薬学部のある大学です。大学には私立と国立があり、薬学部のある大学も一般同様に私立と国立があります。
まずは大学に進学する必要があるのですが、人気の仕事なので倍率は非常に高いです。特に国立大学の薬学部は非常に偏差値も倍率も高く、多くの方が国立を希望しています。医療職は学歴によって給与や就職に差はほとんどありません。
必要なのは資格なので入りやすい大学でも良いのですが、国立を目指す理由があります。それは薬学部は6年制なので国立と私立では学費が大きく異なる為です。私立だと卒業までに1200万円ほど必要ですが、国立では半額以下の400万円ほどです。だから多くの方が負担を減らす為に国立を目指しますので倍率も高まります。
進学してからも難しいのが薬学部
無事大学に入学しても油断はできません。薬学部も大学同様に定期試験があり、その試験が非常に難しいので例年留学する方も多いです。薬学部の入学者は全国で13000人ほどですが、その内3000人ほどの学生が留年しています。
近年では3500人を超える学生が進学できず留年しており、およそ3割の留年率になっています。6年間一度も留年せずに国家試験受験まで辿り着く事も難しい道です。
薬剤師国家試験の試験内容と合格率
大学卒業が見込まれた方は、毎年2月頃にある国家試験に挑む事ができます。試験は2日ありマークシート方式になっています。2時間ほどの時間を設けられた試験がいくつもあるので非常に長丁場です。試験対策として模擬試験などで時間配分を掴んでおく事も重要です。
合格率は近年では60%ほどであり、6年間学んできた人だけが受ける試験ですが合格率は高くはありません。入学から進学、そして国家試験と非常に関門が多い資格です。
ですが取得後はニーズが高いので就職に困る事はなく、給料も医療職の中でも上位です。