2020年10月18日
社会的なニーズが高まっていて、現状でも売り手市場が続く職種であることが変わりありません。そのような情況の中で、どういった就職先が人気を集めているのか、それについて詳しく解説をしながら見ていくことにしましょう。
半数以上が薬局に就職している状況
卒業生の進学先を調べてみると、その半数以上が薬局またはドラッグストアへ就職をしているということが明らかとなっています。その理由は、やはり求人が多いということが影響しています。特に、薬局やドラッグストアでは、必ず一人は薬剤師を常駐させなければならないという法改正がなされたことにより、求人が一気に増加しました。
現在においても次々と新しい薬局やドラッグストアがオープンしている状況であり、薬の専門性を持つ人材は必要とされている状況です。そのため、数ある求人募集の中でも薬局やドラッグストアへ就職する人が圧倒的に多いのも頷くことができるのです。
また、必ずしも正社員だけの募集ではなく、パートタイムでの募集もなされているため、一旦第一線から退いた場合でも、すぐに復帰の道を探ることができ、良い待遇で雇用されることから、依然として高い人気を誇っているのが薬局という就職先なのです。
難関ではあるものの安定している製薬会社
狭き門と言われているのが、製薬会社への就職です。薬剤師として製薬会社で働くとなると、新薬の研究や開発に関わることになります。環境は整っていても比較的単調になりやすい薬局での仕事に比べて、製薬会社では新しいことにチャレンジすることができます。
そのため、社会の役に立つ仕事をしたい、研究開発に取り組みたいという意識の高い人に向いている就職先であり、人気の高い就職先として知られています。薬局に比べると、採用の割合は2割程度であることから、薬局の半分以下となっています。
難関ではあるとはいえ、給与をもらいつつ薬学の勉強に邁進することができるということから、安定した仕事だとして依然として人気が高い就職先です。
学校や医療施設で働くという選択肢
その他に、学校や医療施設といったところも比較的人気の高い就職先となっています。大きな病院の場合、薬剤師を常駐させ、薬の処方に従事することになります。特に、夜間となると一人でその対応に追われることもあり、責任は大きいです。
また、学校における衛生管理を任されることから、給食室やプールと言った設備の点検などに従事する仕事もあります。