2020年10月15日
病院をとりまく環境は変化を遂げていて、病院薬剤師の業務は質や量も激変しました。以前は薬品管理や医師への医薬品情報などの管理が主な業務でしたが、入院患者を中心に病棟向け業務が導入されます。注射処方箋の調剤や服薬指導、医療事故防止による医薬品リスク管理など日々業務は増えていきます。チーム医療におけるメンバーの一人として、存在価値は高まっています。
活躍するシーンは日々増えています
病院の薬剤部の場合、抗がん剤や抗菌化学療法用の薬剤など、日常的に取り扱う種類はかなり多いです。患者の服薬状況を把握したり、重篤な副作用や適正な血中濃度など細心の注意が求められるでしょう。
ゲノム医療や免疫治療が本格化すると、更に個別化したりオーダーメイド化されるようになるので、患者への目配りは大切なものになります。病院の薬剤部では調剤科や製剤科、補給科や医薬情報科など細かく分けたところが多く、手術室を中心にした治療チームに参加するサテライト薬局など、専門性の高い人材を育成しながら配置するケースが多いです。
エキスパートの育成に力を入れており、医師の処方せんに基づいた調剤はもちろん、薬学的なケアや問題点の把握、副作用のモニタリングなど、さまざまなフィードバックをカバーしています。
ハイリスクな医薬品を取り扱います
病院薬剤師の魅力はいくつかあり、例えばチーム医療において薬学管理のプロとしてやりがいを実感することが可能です。ハイリスク薬を含めていろいろな種類の医薬品を取り扱うことができます。
チーム医療では医師や看護師など多職種がそれぞれ専門性を発揮し、最も効果的な方法を検討していきます。チームにおいて求められる役割として、薬物療法が安全で最大の効果を得られるよう症状や効果・副作用などに関してアセスメントすることになります。
医師や看護師などから頼りにされることが多く、薬学管理のプロとして充実感を得ることができるでしょう。調剤薬局やドラッグストアなどでは扱うことがないハイリスクな医薬品に触れる機会もあり、さまざまな種類の医薬品を扱えるので毎日の業務を通じ他の業種より幅広い知識や経験などを得ることができます。
日々レベルを高めることができます
患者に寄り添う志を持っていたり、プロとしてのレベルを高めていきたいなら、病院の薬剤部はおすすめです。学習材料やOJT的な機会が職場にはたくさんあり、豊富な経験や知識を持つ先輩や上司にも出会うことができます。
医師や看護師など他の職種との距離が近いので、刺激を受けることが多いです。入院患者の毎日の変化を観察したり、改善のサポートを行うことができます。医療スタッフのメンバーとして喜びを感じるシーンがあり、副作用に苦しんでいる患者に対して薬剤コントロールを行うことで、表情が穏やかになっていくのを実感することが可能です。
他の医療スタッフとやりとりしながら、医療に貢献することができます。