2020年07月24日
一般的に薬剤師というと街の薬局やドラッグストアでの勤務であったり、薬剤メーカーで試薬づくり等をするというイメージがあるかと思います。最近では、資格を活かしたそれら以外の道というのも色々とあり、自分に向いた分野への転身をするという人が増えつつあります。
コンサルティング業とは何なのか
薬剤師として働くためには国家資格が必要で、その国家試験に合格するためには薬の事以外にも幅広い知識を身に付けなければなりません。また、実際に働くようになった後も調剤薬局やドラッグストア等、その場所それぞれでしか出来ない経験等を積んでいきます。
そのような知識と経験を、色々な所が求めている事をご存知でしょうか。最近の転職市場で活発になっているのが、有資格者が医療やヘルスコンサルタントという職種にキャリアチェンジするという流れになります。この職種は、医療機関やメーカーの抱える経営問題等について解決案を提示する仕事がメインです。
単に薬の知識だけでなく、一般・法人の顧客がどのような医療品を求めているか、診療のどんな点に不満を抱えているか等という一般の感覚を持ち合わせている事を問われます。実際に現場で働いていて、そうした事に敏感になっている有資格者の転職組が求められている最大の理由となっています。
具体的にどんなコンサルティングを行うのか
では具体的に、それぞれどんなコンサルティングを行うのでしょうか。まず、医療・医薬品メーカー等に対しては新製品の開発体制をどう構築するか、他社とのアライアンス戦略をどうするか等といった業務を行います。薬の知識や市場の動向はもちろん、医療や企業間を取り巻く法的な事の知識も必要となります。
法的な事は学びさえすれば資格が無くても良いですが、医薬品等についてのコンサルティングにはある程度の経験が不可欠です。特に医療・医薬品業界は規制緩和等でさらなる競争が想定され、この職の重要性というのは年々増しています。
次に、医療機関に対するコンサルティングですが、こちらは経営・業務改善といった点が重要視されます。出費面・勤務体系面での無駄を見つけ、それを改善するにはどうすれば良いかという事の提案が求められます。こうした知識も民間企業等で働いていた感覚が求められ、経験が活きてくるのです。
どちらにしても、これまでどれだけの経験を積んできたかが問われるといってよいでしょう。
どこで職を探すかという事もポイントです
そんな多くの機関やメーカーが求めるコンサルタントですが、どんな所で職を探せばよいのでしょうか。絶対に押さえておきたいのが、医薬・医療専門の転職エージェントです。一般的な転職サイト等にも求人は多くありますが、そうした所には好条件の非公開求人も少なくありません。
色々な所を上手く活用し、理想の職場を見つけましょう。