2020年06月19日
薬の勉強をするために大学を調べていると、薬学部と薬科学科があるのを見つけてどちらに通うべきなのか分からない方もいるでしょう。それら2つはまったく違うものなので、どのようなポイントが異なるのかしっかりと把握しておいたほうがよいです。違いが分かれば、自身が通うべきところが判断できるため、明るい未来に向けて正しい選択ができるようになります。とくに、薬剤師になりたい方は、資格を取れるのは片方だけなので気をつけなければいけません。
資格を取得したいと考えるのなら薬学部に通おう
将来、薬剤師の仕事に就きたいのなら薬学部に通わなければいけません。薬学部のカリキュラム終了させることで、国家試験の受験資格が与えられます。もう一方の薬科学科は卒業したとしても、国家試験の受験資格は与えられないので気をつけましょう。
ちなみに、薬学部は普通の大学との学部とは違って、6年間通わなければいけません。もちろん、その分学費もかかるため、経済的な問題がでないことを確認してから入学をするようにしましょう。
薬科学科は研究者になるために用意されている
薬科学科に通うべきなのは、薬に関する研究をしたいと考えている方です。そのためのカリキュラムが用意されていて、普通の大学のように4年間で卒業できるようになっています。
薬学部よりも2年短いですが、資格はゲットできないので、薬剤師になりたい方には向いていません。ちなみに、薬科学科に通う方は大学院にも入学する場合が多いです。そのため、通う期間が短いからと薬科学科を選んでも、スペシャリストになるためには大学院に通わなければいけないので、結局は就職まで時間がかかってしまうかもしれません。
いろいろな条件を考慮して入学するところを選ぼう
大学に通う期間や学費、そして取得できる資格など、薬学部と薬科学科は大きく異なります。妥協して通うところを決めてしまうと、入学してから後悔することになるので気をつけましょう。もう一方のほうに改めてチャレンジしようとすると、かなりの努力が必要となるため、初めから自分にぴったりのところを選ぶことをおすすめします。
なお、薬学部と薬科学科がある大学は多くはありません。そのため、どちらに通いたいか決めたのなら、自身の近くにある大学を調べてみましょう。もちろん、通いたい大学があるのなら、合格をした場合に引っ越すことを前提にしてチャレンジするのもよいです。