2020年03月12日
薬を取り扱う薬剤師が働く職場には、病院やクリニックで医師が処方した薬を調剤する仕事のほかにもさまざまなものがあります。中でも人気なのが製薬会社などで新しい薬の開発に携わる仕事です。では、実際に薬のプロフェッショナルが薬の開発にどのようにかかわっているのでしょうか。
新しい薬の誕生に携わるという喜び
薬剤師と言えば調剤薬局で医師が処方した薬を調剤するというイメージがどうしても強いですが、そのほかにもいろんな職場で活躍しています。街にあるドラッグストアで第一種医薬品を扱ったり、保健所で公務員として働いたり、また福祉施設や企業の中にも薬のプロフェッショナルが求められているのです。
特に高齢化社会が現実のものとなった昨今では、福祉施設などで大いに必要とされています。特に人気なのがスキルアップとして製薬会社などに就職し、そこで新薬の開発に携わるというものです。
薬というものは人が生命活動を営む上でなくてはならない大切なものですから、その誕生にかかわるということは薬のプロフェッショナルとしてこの上ない喜びではないでしょうか。一つの薬が多くの人々の助けになるのです。
新しい薬が市場に出るまでのプロセスとは
新しい薬を誕生させるためにはいくつかのプロセスがあります。企画から始まり、基礎研究、非臨床試験、臨床試験、承認申請、審査、そして審査をクリアすればいよいよ誕生ということになるわけです。
こうした開発に憧れを抱いている人も多く、製薬会社へ就職や転職を希望する人も少なくありません。しかし、憧れを持っていても実際の仕事内容までは理解できていないという人も多いです。基礎研究というものは薬に使われる成分を探し出す段階になります。
非臨床試験は新しく見つけた薬の成分を動物などを使ってその安全性を試験する段階です。そして臨床実験はいわゆる治験と呼ばれるもので人体での試験になります。治験でその薬の有効性や安全性が認められれば、今度は厚生労働省へ対し承認を求める申請を行うわけです。
この審査に通れば晴れて新薬の誕生ということになります。
転職エージェントなどの支援サービスを利用する
新しい薬の開発に携わるためにはやはり製薬会社などに入ることがベストなのですが、こうした就職や転職はけっこう難関だと言えます。しかし、絶対にできないということではありません。実際、大手製薬会社へ転職をした人も数多くいます。
こうした転職にはコツというものもあるのです。今は転職エージェントなどの支援サービスもかなり充実していますの、専門職に特化した転職エージェントを選んでそこのコンサルタントに相談するといいでしょう。
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