少子高齢化の状態は当分の間続きそうです

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2020年02月24日

薬剤師の仕事にはたくさんの種類があります。調剤薬局で働くのも一つの方法です。また病院の調剤薬局で働くという選択肢もあります。いずれにしてもこのお仕事には将来性があります。それには理由があります。キーワードは少子高齢化です。これから先も日本の少子高齢化現象は当分の間続きますから、お仕事の需要が尽きることがないということです。

抜本的な対策を立てておかなければなりません

日本は未曾有の少子高齢化時代を迎えてしまって、そのため医療と介護のビジネスが熱い注目を浴びています。毎年右肩上がりで順調なビジネスの伸びを示しているのが医療と介護のビジネスです。これには高齢者が保有する莫大な資産が一つの原因となっています。

ある統計によりますと現時点で日本人が保有している資産の合計は1800兆円と言われています。そのうちの70%以上に相当する1400兆円が65歳以上の高齢者により保有されています。若い世代が保有している資産はわずか400兆円にすぎません。

これらの高齢者は団塊の世代が中心ですが、今はまだ70歳代で元気です。10年経てば事情が変わってきます。10年後の西暦2030年には国民の3人のうちの一人が65歳以上の高齢者となってしまいます。二人の若い世代で一人の高齢者を支えるような構造となってしまいます。

これは若い世代には大変な負担となるのではないでしょうか。例えば厚生年金の支払いをひとつひとつをとっても、若い世代の負担は大きすぎます。子供がどんどんつくられて、高齢者を支えるような時代は終わりを告げています。

これからは病院や介護施設のお世話になる高齢者達が激増してくるような気がします。そうなったときに不足が懸念されるのが薬剤師や看護師の数です。今のうちから抜本的な対策を立てておかなければ、10年後の薬剤師不足には対応できません。

医療や介護で働く人たちの数が間に合わなくなる

未曾有の少子高齢化の波をもろに受けてしまって日本は、近い将来医療や介護の現場で働く人たちの数が間に合わなくなるような事態が予想されています。中でも深刻なのが医師、看護関連、薬剤関連の人員不足です。

10年後の西暦2030年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者となってしまいます。団塊の世代が中心ですが、この世代も一番若い人で八十歳に手が届きます。そろそろ認知症などの症状が現れてくる時期ではないでしょうか。

そうなってから初めて医療現場の人手不足を問題にするようでは手遅れです。

大学の薬学部を拡充することの方が大切では

今のうちから10年後の将来を予測して、不足してくる看護関連や薬剤関連の数を掴んでおくのが良いことです。医療現場で将来不足するとみられる薬剤関連や看護関連の数を前もって掴むことができれば、不足分を補うような対策が取れます。

例えば大学の薬学部を増設するといったような手段です。大学の薬学部は卒業するまで6年間もかかります。今すぐ大学の改革をしても、やっと間に合うくらいの時間の少なさです。アベノミクスは無駄な円安政策で輸入物価を高騰させるよりも、大学の薬学部を拡充することの方が大切なような気がします。

いずれにしても少子高齢化時代はこれからいよいよ本番を迎えようとしています。

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