薬剤師になるための国家試験の難易度はどれくらいか

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2019年04月03日

薬剤師になるためにまず超えなくてはいけないハードルに、国家試験があります。これはどれくらい難しいのかという事が気になる人も少なくないのではないでしょうか。早めに情報を知っておき、対策を十分にしておくことが大切です。

試験の難しさは以前に比べどうなっているのか

薬剤師の国家試験は、6年制もしくは4年制の薬学部を卒業した人や卒業見込みの人、あるいは大学院で薬学に関する修士もしくは博士課程の学位を取得した人などが受けることが出来る試験です。毎年2月下旬の土曜・日曜の2日間に分けて試験が行われます。

この試験は試験会場が限られており、実施されない自治体に住んでいる人は、近くで行われている地域に行く必要があります。この試験は、近年難易度が上昇傾向にあります。合格のためには、全配点の65%以上の正答・一般問題試験で各科目の正答率が配点の35%以上・必須問題試験において各科目の正答率が50%以上かつ70%以上の3つ全てを満たさなければなりません。

薬に関する知識以外にも幅広い分野の確かな知識が問われるため、難易度が高い傾向にあるようです。実際、試験制度が変化してから数年は、合格率が50%を切る年があるなど試験の難しさが顕著に感じられた年もありましたが、近年は合格率が60〜70%台と推移しており、このデータからしっかりと対策をとる人が増えていることが分かります。

どのような分野の問題が出題されるのか

では、具体的にどのような分野からの問題が出題されるのでしょうか。薬学理論・実務問題を含む薬学実践はもちろんの事、様々な範囲から出題されます。特に物理・化学・生物や薬理・薬剤からの問題が多いです。

この分野からは必須問題が15出題されます。これ以外の分野からの必須問題数は10なので、これらの分野を特に力を入れて勉強する必要があります。問題数に関しても必須が90問、薬学理論105問、薬学実践が150問と非常に多くなるので、回答のスピードが重要になってきます。

試験勉強をする際のコツとは何か

試験勉強をするときにこれだけは押さえておきたいポイントの1つに、苦手科目をなるべく作らないようにするという事です。この試験は、非常に広い範囲から出題されます。1つの分野に配点が集中しないので、まんべんなく得点を拾っていく必要があるためです。

また、問題を1つ1つ理解するという事よりも、結論を覚えることに集中しましょう。とにかく多くの問題を解かなくてはならないので、家庭を覚えることよりもとにかく結論を覚えておき、多くの正答をする必要があるためです。

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