2018年09月18日
平成に入り、薬剤師の不足が目立ち始めましたが、学部の増設などを行った結果、2010年を過ぎた辺りから回復傾向になると考えられて来ました。しかし2020年を目前にしても、依然として人材の不足が続いています。資格取得者が増えたのに、現場ではまだまだ人が足りないと言う現象が続いているのです。その不足する原因を考えてみることにしました。
調剤薬局間における競争に勝つ必要がある
毎年、国家免許を取得する人が増えると言うことは、それだけ現場に多くの人が配置出来る訳です。しかしながら、それを上回る職場の数が増えていると言うことや、職場が拡大されていると言うことも不足を続ける原因と考えられます。
そこには高齢者の急増があります。年齢を重ねることで、体にいろいろな負担がかかり、傷める個所や弱くなってしまう個所が多くなってしまいます。そのため日々病院を利用する人が多くなり、調剤薬局を利用する人が増えることから、多くの免許取得者を配置する必要に迫られることになります。
加えて調剤薬局の競争が激しくなることも、人員を多く必要が出て来るのです。患者さんにより親切な説明をし、薬の効き目等をキチンと説明するためには、それなりの人数が必要になってしまいます。患者さんが多く、人手不足の調剤薬局では適切なサービスを行うことが出来ません。そのためにも、一人でも多くの免許取得者を配置する必要が出て来るのでした。
店舗展開が多くなり求人も増えている
最近、街を歩くと大きな店舗を持つドラッグストアの展開が目に付くようになりました。以前は郊外に建つことが多かったのですが、最近では街の中心街での建設も多くなっています。衰退する地方都市での中心部では、ドラッグストアの開店が目立ちます。
オシャレな店より身近な物を必要として、薬も買えるお店が便利なのでしょう。広く展開されるドラッグストアにも、国家免許の取得者が必要です。更に営業時間が長いことから、多くの人材の確保が必要になります。そのため、社員以外にもアルバイトやパートで働く人にも求人をかけることが必須です。
また職を求める側も、自由に働ける時間を利用する人の希望が多くなっていることから、アルバイトやパート職の求人が増えることになるのでしょう。
パートでも時間給が非常に高く設定されている
調剤薬局やドラッグストアでアルバイトやパートで働くには、薬剤師の免許が有効であることは間違いありません。この国家資格を持つ大きな利点は、時給が高く設定されていると言うことです。現在は人材不足と言うこともあり、時給は上がる傾向にあります。
資格のない人との差は相当額にもなり、大きな利点と言って良いのでしょう。家庭の主婦となった人などの復職には、最適な職業です。